個人で加入する民間の保険には生命保険・医療保険・がん保険等いろいろありますが、今から20~30年前は「定期付終身保険」というのが主流だったのをご存じの方はいますか?
ぴぐみも社会人になった時に会社に出入りしてた民間の保険レディの勧めで、「定期付終身保険」に加入しました。
だけど、その後転職を機に毎月1万数千円の保険料が苦痛になり、20代前半の頃に現在加入している「国民共済」に加入しなおしました。
今から思えばこれが大失敗?だったのか..
国民共済が悪いわけではないけどもっときちんと調べたうえで、医療保険などにも加入すれば良かったと癌になった現在はプチ後悔しています。
ぴぐみの保険の状況はそんな感じなのですが、今回は夫の貯蓄性の終身保険についてのお話です。
昔のお宝保険 終身保険
夫が加入している終身保険はこちらです。
- 保険金額が500万円の3大疾病保障終身保険
- 保険金額が200万円の終身保険
①3大疾病保障終身保険
これは「所定のがん・急性心筋梗塞・脳卒中」の3大疾病または死亡・高度障がいになると一時金500万円が受け取れます。
夫はお陰様でこれまで何の持病もなく健康です。
この保険には約30年前に夫が加入しあと数年で保険料の払い込みが終了します。
終身保険なので保証は一生涯続きます。
貯蓄性のある終身保険で掛け金は毎月約6200円程払い続けてきました。
単純に計算しても..
6200×12×30年=約223万
約223万円の掛け金が500万円の補償になるって「超お宝保険」ですよね。
②終身保険
これは普通の終身保険で掛け金は毎月約1900円程払い続けてきました。
1900×12×30年=約68万
約68万円の掛け金が200万円の補償になります。
昔は郵便局の定額貯金なども倍になっていた時代なので、保険でも実際にこんなお宝保険が存在します。
お宝保険の危機「転換制度」
だけど、この夫のお宝保険に危機が迫った時がありました。
ぴぐみと結婚した頃で18年くらい前だったと思います。
保険会社から連絡がありました。
「今とても充実した新商品が発売されているので現在の保険を見直しませんか?」
かなりしつこく電話や訪問がありとりあえず話だけ聞く事にしました。
それは現在の500万円の3大疾病保障終身保険を転換しませんか?という内容でした。
転換制度の詳細はこちらにリンクを貼りますのでご覧ください👇
転換制度は簡単にいうと今まで加入していた生命保険を買い取って新しい保険に充当するという制度です。
車の下取みたいな感じです。
古い車を売ってその費用の一部を新車に充てるみたいな..
「いやいや..転換という難しい言葉で惑わしてきて、結局のところお宝保険の存在を失くしたいだけじゃないですか(゚Д゚;)」
実はぴぐみと夫はこの転換の話を持ち掛けられる前に、夫の会社で行われた保険セミナーに行ってきたところだったのです。
保険のセミナー「無知は損する時代」
そこで様々なことを学びました。
- 定期付終身保険とは何か
- 保険の更新について
- 入院平均期間と保障日数について
ぴぐみは独身の頃に医療事務の仕事をしていたので、現代医療の進歩で日帰り手術や短期入院が増えてきていたことは知っていました。
更にここ数年は癌治療も外来でする時代になりました。
ぴぐみは外来で治療できない癌になったので超長期入院をしましたが、それは残念ながらものすごい確率に当たってしまったからです。
結婚して夫と行ったその保険セミナーの内容は、当時とても衝撃を受けました。
社会人に成りたての頃のぴぐみ自身の定期付終身保険は早々に解約して良かったと思えましたし、結婚して夫の保険を見直すキッカケになりました。
その保険セミナーの講師に夫が加入している終身保険の相談をしたのです。
すると..
「この保険は絶対に解約しないで下さい。こんなに利率の良い保険はもう現在は存在しませんから!」
とても力強く言われました。
そして、その後に保険会社の担当者から「転換」の話をされたわけです。
もちろん、セミナー講師に言われた通り3大疾病保障終身保険500万円の保険の転換はせずに、これまでの契約通りで押し通しました。
更に、200万円の終身保険は当時は定期付終身保険でした。
それは3300万円の定期保険特約・災害割増特約・入院特約等が付いていました。
その頃は夫はまだ30代後半だったので毎月の保険料も少なかったですが、10年ごとの定期更新で保険料が上がっていく仕組みでした。
3300万円の定期付終身の「定期更新部分」の段階的に跳ね上がる保険料は、確か50代になると毎月4~5万円に跳ね上がる予定になっていました。
だから、夫の定期付終身保険の終身保険部分の200万円はそのままで、定期部分の3300万円を外してほしいと申し出ました。
すると..
- 規定があって全ての定期特約を外すことができない
- 次の特約の保険期間の満了までは800万円の特約を続けてもらう必要がある
そのように言われました。
つまり次の定期更新までは800万円の定期保険の保険料と終身部分の200万円に対する保険料を支払いました。
そして、数年後に定期部分を取っ払い主契約の終身保険200万円のみの契約になり現在に至ります。
もしもあの時、保険のセミナーで勉強していなければ、保険会社の言いなりでお宝保険は転換、定期付終身保険は未だに高額な定期特約を付けているかも知れません。
5人家族 会社員 保険加入状況
現在の夫の保険の加入状況は
- 3大疾病保障終身保険(500万)
- 終身保険(200万)
- 会社のグループ生命保険(死亡時2400万)
- 民間のがん保険
①と②は上記事の通り貯蓄性保険です。
3300万➡800万の定期部分を外してからは、③の掛け捨て保険で補助しています。
5人家族の大黒柱の死亡保険保障が貯蓄性・掛け捨て保険の合計で3100万円は妥当なのかちょっとわからないですが、住宅ローンの団信にも確か3大疾病保障が付いていたのでこの金額で落ち着いています。
③のグループ生命保険は入院やがん保険もセットになっていますが、④はぴぐみが癌になってから夫のがん保障を手厚くしておこうと加入しました。
夫の毎月の保険料は..
- 6200円
- 1900円
- 6400円
- 4200円
合計で18800円です。
※100円未満は四捨五入で計算しています
まとめ
もしも、昔のお宝保険に加入されている方は保険会社の「転換の提案トラップ」に気を付けて欲しいです。
何でもそうですがお金のことは特に知らないと損することが多いと思います。
保険商品は高額になることが多いので、30年払い込んだら掛け金はいくらになっていくらの保証が得られるかなど加入する前に確認は必須だと思います。
冒頭で書いたぴぐみが社会人になって保険レディの言われるままに加入した「定期付終身保険」は、ホント実家暮らしの独身社会人にとって不釣り合いな商品でした。
人生っていろんな失敗を積み重ねて学んで行くことが多いのですが、現在は失敗せずに自ら情報を拾って「失敗予防」ができる時代なので、これからも新しい情報を取捨選択できる人間でありたいです。